ハスキーって言うとどんな見た目の犬を想像します?

分厚い毛皮に鋭い目、大きい手足….。まるで狼のような「シベリアンハスキー」を思い浮かべますよね?
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/旅ネズミ顔アイコン.png” name=”旅ねずみ” type=”r”]でも実はもう一つのハスキーって呼ばれる犬がいるんですよ![/voice]
彼らの名前は
「アラスカンハスキー」。
カナダやアラスカなどで犬ぞりを引く犬たちなんです。
気は優しくて力持ち。
今回はそんなアラスカンハスキーたちのお話です。
Contents
アラスカンハスキーってどんな犬なの?
じゃあ、アラスカンハスキーってどんな犬たちなのか。
僕はカナダで犬ぞりのガイドをしている時、120匹のアラスカンハスキーたちを暮らしました。
そんな彼らの見た目は、どれも個性的。
実は上の写真の犬たちも。

この子も。

この子も。

このワンコたちもみーんなアラスカンハスキーなんです!
え?本当にハスキー??
って思ってしまいそうな、見た目の彼ら。実は
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/旅ネズミ顔アイコン.png” name=”ゆーと” type=”r”]アラスカンハスキーは20世紀になってから改良が始まった新しい犬種なんだよ![/voice]
実は犬ぞりに向かない?シベリアンハスキーの弱点とは?
犬ぞりって言うと、最初に話したシベリアンハスキーが思い浮かぶって人も多いと思います。確かにシベリアンハスキーも犬ぞりを引く犬です。もともとはロシアの犬ですよね。
アラスカって、アメリカがロシアから買うまではロシアの土地だったこともあって、もともとはこのシベリアンハスキーやエスキモーの犬でさるアラスカンマラミュートって犬がソリを引く犬として使われていました。
ところがこのシベリアンハスキー。実は犬ぞり犬としてちょっと問題がありました。
−40度以下に冷え込むこともあるアラスカでは、冬の期間なんと1日7000キロカロリーを取らないと、痩せてしまう、なんて言われています。そんな環境にあって、体の大きなシベリアンハスキーはたっくさん食べる上、その体を維持するためにkあんまり距離が走れない。つまり
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/20170421-adult-2449725_1280.jpg” name=”アラスカの人” type=”l”]何、こいつら燃費悪くね??[/voice]
って思われていたんですね。
目指せ最強のそり犬。理想は日本車?
そこでアラスカの人たち
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/fashion-1623088_1280.jpg” name=”アラスカの人” type=”r”]ならあんまり食べなくて、距離が走れる犬を作ればいいじゃない?[/voice]
って考えるようになりました。
そこで始まったのが最強のそり犬「アラスカンハスキー」を作ろうってプロジェクト。
体は小さく、少し力は弱いけど一頭ごとの持久力を増やそう、というところから始まって、じゃあもっと賢くしたいということでボーダーコリーと掛け合わせたり、シェパードと掛け合わせて忠誠心をもっとつけようとかしたわけですね。
見た目は決まってないアラスカンハスキー
これは20世紀に入ってから始まったので、アラスカンハスキーって言ってみればまだ雑種みたいな段階です。
だから「アラスカンハスキーといえばこれ!」みたいな見た目ってまだないんです。
写真を見てもらえばわかるように、

一言でアラスカンハスキーなんて言っても、一頭一頭。見た目は全然違うんですね。
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/驚き顔アイコン.png” name=”ゆーと” type=”l”]中にはグレイハウンドって犬の血を引いて、足は超早いけど毛が薄いなんて子もいるよ。そんな子は洋服をきて走ってるんだ![/voice]
寿命が長いぞアラスカンハスキー
でもまだまだ改良中で雑種に近い状態なだけあって、大型の犬種としては珍しくとても寿命が長かったりします。
シベリアンハスキーがだいたい12際くらいで寿命を迎えてしまうって言われる中、20歳くらいまで生きる子も決して珍しくないのだとか。
まとめ
アラスカンハスキーは20世紀になってから改良が始まった、まだまだ歴史の短い犬種。
スピードと、小柄な体。そして体力を兼ね備えることを目標としてい改良が続けられている彼らは、犬ぞり使いたち曰く
「犬ぞり界の日本車」
日本ではなかなか会うことのできない彼らですが、冬にアラスカやカナダを訪れれば出会う機会もあるのかも?