東南アジアのリゾートというと一体どこを思い浮かべるでしょう。
タイのプーケット?フィリピンのセブ?ベトナムのダナン?東南アジアには色々とビーチリゾートがありますが、カンボジアを思い浮かべる人というのは少ないんじゃないでしょうか。
しかしそんなカンボジアに、あまり日本人が訪れない2つの穴場リゾート、ロン島とロンサレム島があります。しかも島なんと、滞在費が1日1500円くらいで済んでしまったんです。今回はそんな格安隠れ家リゾートを紹介しますよ!

Contents
ロン島(Koh Rong)って?
ロン島はカンボジアの南部にあるリゾート島。プノンペンから250キロ、アンコールワットのあるシェムリアップからは500キロほど離れた場所にあるリゾート地シアヌークビル。そこからさらに船を使って渡ることのできるのがリゾート島、ロン島(Koh Rong)と、ロンサレム島(Koh Rong Samloem)です。
二つの島を比較すると、早くから観光開発が進んだロン島はどちらかと言えばパーティーアイランド。日本ではあまり知名度が高いとは言えないロン島ですが、欧米の旅人たちの間では有名で多くのバックパッカーが押し寄せます。
一方、サンローム島のほうは開発が始まって浅いこともあって、まだまだ素朴な印象のある島。発展途上なだけあってロン島に比べて安い宿も多いこの島には、どちらかと言えばパーティーより静かにビーチで過ごしたいという人が集まっています。今回僕が訪れたのも、こちらのロンサレム島ですね。
ロンサレム島の滞在費っていくらかかった?
僕はロンサンローム島に滞在したある1日の予算をまとめるとこんな感じ
- 宿 5ドル
- 食事代 7ドル
- 水 1ドル
- シェイク 1ドル
- ビール 無料!
というわけで14ドルほどなので、だいたい1500円くらい。安いですよね!
いざロンサレム島へ
ロン島行き、ロンサンローム行きの船がでているのは、シアヌークビルのセレンディピティビーチ(Serendipity Beach)のフェリーの乗り場。

今回はフェリー乗り場の近くにあるBuva Sea Cambodiaで高速艇チケットを受け取って、島へ渡る船に乗り込みます。
セレンディピティエリア自体もホテルやレストランが立ち並び、カジノもあるリゾートエリアではあるんですが、正直最初に見た印象はなんかちょっとビミョーな感じ。あんまり海の透明度も高くないし、シアヌークビルだけで見ると、ベトナムのダナンとかの方が綺麗かな。
欧米系バックパッカーに人気のロン島とロンサンローム島
日本ではあまり有名とは言えないロン島、ロンサレム島ですが、欧米や南米からきたバックパッカーたちの間では結構知名度の高い目的地。アンコールワットに行ったなら絶対ついでに行くべきみたいな場所になっていて、かなりの数の旅行者が押し寄せます。

この日高速艇に乗っていたのも、9割以上は欧米系の旅行者。アジア系は僕を除けばカンボジアギャングみたな人が1組だけ。
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ちなみにこうした日本人には人気がないけど、欧米人には人気な目的地ってのはカンボジアにはいくつかあって、シアヌークビルの南東カンポットやケップあたりも観光開発が進んでいたりします。 [/aside]
ロンサレム島の地理
僕ロンサレム島へは船に揺られること45分ほどで到着します。波や風が強かったりすると、船の速度が遅くなるし揺れるので、船酔いしやすい人は薬を飲んでいった方がいいかも。
この島で真っ先に船が泊まるのはメインのビーチのあるサラセンベイ。島の他の地域に比べれば発展していて、バンガローなども揃うゆったりとしたリゾート地です。宿はだいたい30ドルから70ドルくらいまで、中には1部10ドル以下の安宿や一晩200ドルなんてところも。

島の中はいくつかのエリアにリゾート宿が点在していて、船員に伝えておけば高速艇は宿の持つ船着場までちゃんと連れて行ってくれます。
バックパッカーなどが多く安く滞在できるムパイベイや、僕が数日宿泊したコーロンサレムヴィラは島の北側にあります。
ムパイベイ村に到着して
サラセンベイから、さらに15分くらい船に乗ると、到着するのが島の北側にあるムパイベイ村。

「うおー、まじか。すごいな!」

思わず声が出た。ロンサレム島の魅力は何と言っても、海の透明度!
クリアブルーに透き通った海は、桟橋の上からでも泳いでいる魚どころか、底まで見えるレベル。対岸のシアヌークビルよりとは全く違う。
オーストラリアに住んでいた時にグレートバリアリーフにも行ったけど、透明度だけで言えばひけをとらないんじゃないかなって思うくらい。

「クメールの文化に敬意を払ってね」
このムパイベイ村。もともとは漁師の村だったのが、島の美しさに惚れ込んだオーストラリア人やドイツ人などの旅人が、自分たちの手で宿を作り始めたことで観光地化が始まったようです。

そのためかバックパッカー向けの宿は一晩4〜6ドル(400円〜700円)くらい、レストランは一食2ドル(200円)前後と良心価格。

大学生の人など、節約が得意な人ならば1日1000円以下で過ごすことも十分可能なはず。
コーロンサレムヴィラに滞在して
今回僕が宿泊することに決めたのは、ムパイベイ村の街中からは少し離れた場所にあるコーロンサレムヴィラ。
もともとは村に泊まる予定だったんですが、レストランで他の旅人からビーチがすごくいいという話を聞いて急遽予定を変更。ビーチを少し歩いたところにあるここに泊まることに決めたんです。
ドミトリールームは一泊500円

コーロンサレムヴィラは、村からおよそ1.5キロほど歩いたところにあります。
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僕は村に泊まる予定だったので、歩く必要がありましたが高速艇で直接行くこともできます。[/aside]

敷地内はハンモックが吊るされ、ビーチはプライベートビーチ状態。

なんでもこの宿、カンボジア人の夫を持つ日本人オーナーが政府とうまく約束を取り付けてオープンした宿らしく、周りに他の宿がないんですよね。そのためビーチにいるのはここに泊まっているお客だけ。僕の滞在期間中他のお客さんは4人のみだったので

こんなビーチが貸切状態!!

それでいてドミトリールームだとなんと一泊500円くらいなんでたまりません。宿に付いているレストランはさほど安くないけど、それを差し置いてもコスパは高い。予定変更してよかったなー
ちなみにプライベートが欲しいという人用にはバンガローなんかもあります。こちらも安い部屋で2000円以下。

ビーチの真ん前にあるバンガローも一泊3000円くらいです。ちなみにカンボジアだとホテルやバンガローは部屋貸しになるので、何人泊まっても追加料金は取られません。フランス人カップルが長期でバンガローに泊まってましたが、カップルでこのビーチ独り占めとかロマンチックだよね。
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ゴミを拾いでビールが無料!?
ここのビーチの何がいいってゴミが全く落ちてないんですよね。
東南アジアのビーチって綺麗なのに、なんかゴミが打ち上がったままになっているところとかがあります。このロンサレム島も少しそういうところがあって、ムパイベイ村を出てすぐのあたりなんかには、ゴミが打ち上げられて溜まっているところがあったりするんですね。

ところが宿の前のビーチにはゴミがほとんどない。
なんでかなーって思ってたんですが、夕方になって答えがわかりました。

実はこちらの宿、ゴミ袋にいっぱいのゴミを集めるごとにビールを一本もらえるってサービスがあって、綺麗なビーチに座って無料のビールを飲む?最高かな?って思う若い世代が連れ立ってどんどん掃除してくれるんですね。
自分も村に晩御飯食べに行くついでにゴミ拾いに出かけ、ビールを二本ゲット。ヨーロッパ系の旅行者たちはビール一本じゃ終わらないですしね、客はビールにありついてハッピーになる。宿は綺麗なビーチが手に入る。Win-WInないいシステムですよね。
光るプランクトンを無料で見る
実は宿を村から、ここに変えた理由の一つに光るプランクトンがあります。一人で村をぶらついている時に
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/08/fisherman-1721442_1280.jpg” name=”地元漁師” type=”l”]あんちゃん、光るプランクトン見てぇなら暗いとこがいいぞ[/voice]
と教えてもらったんです。
僕も知らなかったことなんですが、実はこのロン島とロンサレム島には刺激を受けると光るプランクトンの生息地帯だったりします。
別にプランクトン自体は村の近くにもいるんですが、プランクトンの放つ光はカメラでは撮れないほどか細いもの。村から離れて少しでも暗くしたほうが綺麗に見れると教えてもらったんですね。
実際夜には、町から離れた場所にあるということももちろんながら、自分たちのためにわざわざ施設の電気を消して真っ暗にしてくれたこともあって、かなりクリアに光るプランクトンを見ることができました。
手を水中で動かすと自分が魔法使いになったように腕の周りがピカピカ光り、ゴーグルをつけた頭を水中で振るとキラキラした光に包まれる。写真で撮れなかったのが残念ですが、一度は体験してもらいたい光景でした。
5日間で1万円以下で十分過ごせるパラダイス、ロンサレム島

結局ロンサレムには5日間ほど滞在しましたが、島に持って行った1万円で足りないということはありませんでした。
もちろんダイビングのライセンスをとったりすれば5千円くらいはかかりますし、ツアー代などは2000円くらいはかかりますが、自分たちで探検する、ビーチでのんびりするというのが好きなタイプの人ならかなり安く過ごせる島だと言えそうです。
シェムリアップからシアヌークビルはどうやっていけばいいの?
シアヌークビルは国際空港があるので、クアラルンプールなどを経由すればシアヌークビルから入国することもできます。

ただカンボジアを訪れる理由はアンコールワットに行きたいと言う人がほとんどだと思うので、自分がシェムリアップからロンサレムに移動した時の方法も紹介しておきましょう。
夜行バスと船のコンボチケットで2200円
自分がシェムリアップからロンサレムに移動する時に使ったのは、夜行バスと船とがセットになったコンボチケット。
シェムリアップの旅行会社やホテルなどでも取り扱っていて、だいたい2200~2500円くらいの間で見つけることができました。シアヌークビルからロンサレムに渡るための高速艇は、個別で買っても7ドル(700円)以上はしますし、コンボチケットで買うとセレンディピティビーチ(Serendipity Beach)への送迎バスも付いてくるので、料金的にはこれが最安なはず。

ただシェムリアップからシアヌークビルは550キロほど離れているため、高速バスで8時間くらいはかかります。

しかも自分が乗ったバスの場合、バスの中にベッドがあって見知らぬ人と隣合わせで寝るという謎の作り。カップルなどならいいですが、女性一人だと不安に思う人もいるかもしれないので、買う時にバスの作りは確認していたほうがいいですね。
飛行機も3000円代から
またスカイスキャナーを確認して見ると、

シェムリアップ、シアヌークビル間の飛行機は日によりますが最安で3000円代からあるのがわかります。
これで船代を合わせても5000円以下で行けるはずなので、安いチケットが見つかりそうなら飛行機で行ったほうが楽かもしれないですね。
スカイスキャナーの航空券比較を見てみる
まとめ
ロンサレム島は格安で綺麗なビーチでのんびりとすごすことのできる、おだやかなビーチリゾート。
観光地化は進んでいるとはいえ、まだまだ訪れる客は少ないので比較的のんびりとした時間を過ごすことができるはず。
ロンサレム島。おすすめです。
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