ファーストフードのマクドナルドで、クレジットカードでの支払いができるようになると発表されたようです。
時期は2017年の終わりから2018年のはじめにかけて、順次使えるようになるようですね。

実際に使えるようになるのはマスターカードなど、主だった国際カードすべて。合わせて、「Suica」などの電子マネーも使えるようになります。
カードが使えるようになったのはいいことなのだけれど、この三年ほどカード大国であるオーストラリアやカナダで過ごしてきた身としては、マクドナルドでカードを使得るようになるというニュースを聞いて、逆に
「え?まだ使えてなかったの?」
と思ったのも事実。
というわけで今回は実際に海外店舗を見てきた経験から、クレジットカードの導入でマクドナルドの使い勝手がどう変わるのか考えてみたいとおもいます。
Contents
マクドナルドはどう変わるのか
さて、クレジットカードが使えるようになったよ。
と言われたところで「一体どう変わるんよ?」と思う人もいるかもしれない。
クレジットカードが使えるようになってからマクドナルドに行くと、どんな風に変わるのか。
まずは例としてオーストラリアのマクドナルドでハンバーガーを買う流れを見て見ることとしましょう。
オーストラリアでハンバーガーを買うプロセス
2017年時点でシドニーに行ったあなたが、現地のマクドナルドでハンバーガーを買おうとするとこうしたプロセスをたどることになります。
店に入る
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自動販売器で写真を見て、買いたい商品をタップする
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支払いという内容の表示が出たらクレジットカードを機械に近づける
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支払い、注文完了。番号札を受け取る
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自分の番号が呼ばれたら商品をカウンターで受け取る
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店内で美味しくいただく。
一言も喋る必要すらない
そう一言も喋る必要がないのです。
英語の国に行けば英語が喋れるようになると喋れるようなるとか、英語のシャワーを浴びたいとか思っている人には申し訳ないけれど、もはや都会では英語県でも英語喋れなくても生きていけます。
マクドナルドはその最たるもので、ハンバーガーを食べようという時は英語を使う機会は一切ないんですね。
これは日本では去年の10月に初めて置かれた自動販売の機械が、オーストラリアではほぼ全て(最低でも東海岸では)の店に普及しちゃってるからなんですね。
もともとカード社会のオーストラリアでは、その自動販売機での注文する際に支払いもその場でできるようになっていますから。注文後にカードを機械に近づけるだけなんですよね。
日本の店舗も自動化が進むのか
日本の場合、自動販売の機械はまだ全国のマクドナルド店舗に普及していないようですから、すぐに全く同じようにとはいかないとは思います。
2018年になれば店員と話す必要がなくなる?
ただカードの使用ができるようになるのが2018年の初め頃ということなので、その時期になれば、優先的に置かれるであろう東京の店舗などでは、クレジットカードさえあれば店員と話をせずにマクドナルドのハンバーガーを買えるようになるのでしょう。
バーガーは3「なし」で買えるようになる!
こういう状況を踏まえると2018年の半ばごろには、現金の持ち歩きなし、店員との会話なし、列に並ぶ必要なしの三なし。でマクドナルドが食べられるようになる、ということになるんじゃないでしょうか。
使えるようになったクレジットカード、電子マネーまとめ
今回の変更で使えるようになったカードはどんな種類があるか見てみましょう。
クレジットカード
まずクレジットカードで使えるようになったのは下記の国際クレジットカード6種
- VISA
- MASTERCARD
- JCB
- ダイナース
- ディスカバー
- アメリカン・エクスプレス
いわゆる一般的なクレジットカードは全て使えるようになったと考えて問題はなさそう。
電子マネー
電子マネーは、以前から使えたiD、WAON、楽天Edyの3種は使えていたんですが。
が新たに使えるようになります。
近距離無線通信規格(NFC)
またかざすだけで支払いができる短距離無線通信規格であるNFCでは
- Visa payWave
- Mastercard コンタクトレス
- J/Speedy
- American Express Contractless
などの 4種が使えるようになります。これは日本では馴染みがない規格ではあるんですが、他の国では結構使われてる規格ですね。
その他後払い式電子マネーなども導入
他にも後払い式プリペイドのQuick PayやJCB系のギフトカードであるJCB PREMOなども使えるようになるみたいですね。
どうやってクレジットカードを使うのか
マクドナルドの発表によると、クレジットカードの支払いを行うためにレジに特別な端末を用意することになるそうです。
海外ではクレジットカードを差し込んでPINナンバー(パスワード)を打ち込むことで支払いができる機械が普及してまあすから、そういう機械をレジに設けるということになるんでしょう。そして現在設置が進んでいる自動販売機との連携も進んでいけば、先ほどあげた3「ない」購入が可能になりますね

なんでクレジットカードが使えるようになったのか
今回どうしてマクドナルドがクレジットカードや 電子マネーを使えるようにしたのかと言うと、これはやはり2020年のオリンピックに向けて増えると予想されている外国人観光客を取り込みたいという考えがあるから、のよう。
現金払いは使い勝手が悪い
最初にお話したように、カード社会であるアメリカやオーストラリアなどでは、普段現金を使うことがあまりありません。アジアに来ると彼らも現金社会に直面するわけですが「やっぱり計算めんどいよなぁ」みたいな声を聞くことも多いです。
だって海外で現金を使うとなると、自国の通貨持ち込んで両替するか、高い手数料払ってATMでキャッシングするなりしなければいけない。銀行が独自規格を使っていることが多い日本では、海外ではいろんな国で普及している、PLUSやCirrusなどの自国の銀行口座から直接お金を引き出せる国際ATMの普及率も低いですから、現金を用意するのって旅行者にはちょっと面倒だったりするんですよね。
まとめ
さて今回外国人観光客の取り込みのため、クレジットカードの利用を進めた動いたマクドナルド。
吉野家やモスバーガーなど他のファストフード店のクレジットカード導入が遅れてる中で、他者に先んじた形になります。
海外店舗の状況をみれば、クレジットカードさえあれば昨年10月に導入された自動販売機との組み合わせで現金の持ち歩きなし、店員との会話なし、列に並ぶ必要なしの三なしでマクドナルドが食べられるようになるはずです。
正直な話、マクドナルドみたいなファストフードは他人とかからわず食べたいよ。
って人も多いはず。
最近安さや美味しさといったコスパ面で、魅力的な店とは言えなくなってきたマクドナルド。
今回のマクドナルドによるクレジットカードや電子カード等支払い方法の多様化で、利便性方向に振ることで顧客の繫ぎとめはできるんでしょうか。
