海外を訪れたことがある人ならよく知っていることかも知れないけれど、「日本」という国のパスポートの威力は凄まじい。
他の国の出身者が長蛇の列を作っている一方で、特別レーンのおかげで自分たちはすんなり国境を超えることができた、とか。何か聞かれた時のために受け答えを練習して行ったのに、質問されることすらなくパスポートにスタンプを押された、なんて話も正直珍しくもない話。
永住権や市民権の所得支援を行なっているヘンリー&パートナーズ社が2018年にまとめたレポートによると、もともとただでさえ世界でも有数の威力を持っていた日本のパスポートが、ついに世界最強の威力を持つパスポートになったというのです。
じゃあ日本のパスポートの一体どんなところがすごいのか、今回はそんなお話です。
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日本人のパスポート最強伝説
日本のビザのいったいどこがそんなにすごいのか。CNNの報道によると今回、日本のパスポートが世界一となったのは、ビザ無しで入国できる国の数です。
これまで日本は上位にはいたものの、ドイツなどに押されて一位にはなれていませんでした。
それが今回新しくビザ無し入国できる国が増えたことで、180ヶ国に入国可能と、シンガポールと同率で世界1位になったのですね。
ただこのリストにはカンボジアやラオスなど、国境でアライバルビザの所得を求められる国も入っています。
なので正確には、事前のビザ申請が必要ない国の数がもっとも多いという表現の方が正しいかもしれません。
ビザ(査証)ってなに?ビザ無しがなんですごいの?
ビザって一体なんなのか、って人のために説明しておくと、ビザ(査証)というのは、その国に入る許可証みたいなもの、です。
他の国に入ろうとする場合、自分の国が発行したパスポートが必要というのはほとんどの人が知っていると思います。
それに加えて外国に入国しようとするなら、その国が発行したビザ(査証)が必要です。どんな国も自分の国に不利益な人は排除したいです。だから事前に審査して大丈夫な人にだけ許可証を与えているんですね。
ところが国同士が仲よかったり、国の信頼性が高かったりするとビザ無しで入国することを許可されるようになって、事前の審査もなしに国境を通れるようになります。
日本の場合、こうした簡単に入れる国の数が180ヶ国と世界最大になったわけです。
ちなみに最下位のアフガニスタンは世界24ヶ国、次のイラクで27ヶ国ほどしかビザ無し入国はできません。それを考えると日本はたくさんの国から、トラブルを起こさない国民と信頼されているってことでもありますよね。
日本のパスポートでビザ無しで入れる国リスト
では一体日本がビザ無しで入れる国はどういう国があるのでしょう。先ほどのヘンリー&パートナーズ社のレポートから、日本がビザ無しで入れる国として挙げられている国をまとめていきましょう。
このリストは2018年2月の情報によるものです。ビザの状況は常に変わっているので、最新情報は直接その国のビザ情報を確認するようにしてください。
また上で書いたように、国境でビザを所得するアライバルビザで入国できる国もリストに含まれているようです。事前のビザ申請なしで入れる国リストとして考えてください
- バングラディシュ
- ブルネイ
- カンボジア
- 中国
- 香港
- インド
- インドネシア
- カザフスタン
- キルギスタン
- ラオス
- マカオ
- マレーシア
- モルディブ
- モンゴル
- ネパール
- フィリピン
- シンガポール
- 韓国
- スリランカ
- 台湾
- タジキスタン
- タイ
- ティモール
- ウズベキスタン
- ベトナム
- アルバニア
- オーストリア
- ベラルーシ
- ベルギー
- ボルニア・ヘルツェゴビナ
- ブルガリア
- クロアチア
- キプロス
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ジブラルタル
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイスランド
- アイルランド
- イタリア
- コソボ
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルグ
- マケドニア
- マルタ
- モルドヴァ
- モンテネグロ
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- セルビア
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- ウクライナ
- イギリス
- ボツワナ
- カーボベルデ
- コモレ島
- ジプチ
- エジプト
- エチオピア
- ガボン
- ギニアビサウ
- ケニア
- レソト
- マダガスカル
- マラウィ
- マウリタニア
- モーリシャス
- マヨット
- モロッコ
- モザンピーク
- ナンビア
- レユニオン島
- ルワンダ
- サントメ・プリンシペ
- セネガル
- セーシェル
- ソマリア
- 南アフリカ
- セントヘレナ
- スワジランド
- タンザニア
- トーゴ
- チュニジア
- ウガンダ
- ザンビア
- ジンバブエ
- アンギラ
- アンティグア・バーブーダ
- アルバ
- バハマ
- バルバドス
- ボネール、シント・ユースタティウスおよびサバ
- ケイマン島
- キュラソー島
- ドミニカ国
- ドミニカ共和国
- フランス領アンティル
- グレナダ
- ハイチ
- ジャマイカ
- モントセラト
- プエルトリコ
- セントクリファー・ネイビス
- セントルシア
- セント・マーチン
- セント・ヴィンセント・グレナディーン
- トリニダード・トバゴ
- タークス・カイコス諸島
- イギリス領バージン諸島
- アメリカ領バージン諸島
- アルゼンチン
- ベリーズ
- バミューダ諸島
- ボリビア
- カナダ
- チリ
- コロンビア
- コスタリカ
- エクアドル
- エルサルバドル
- フォークランド諸島
- フレンチ領ギアナ
- グアテマラ
- ガイアナ
- ホンデュラス
- メキシコ
- ニカラグア
- パナマ
- パラグアイ
- ペルー
- スリナム
- アメリカ
- ウルグアイ
- ベネズエラ
- アルメニア
- アゼルバイジャン
- バーレーン
- グルジア
- イラン
- イスラエル
- ヨルダン
- クウェート
- レバノン
- オマーン
- カタール
- トルコ
- アラブ首長国連邦
- オーストラリア
- クック島
- フィジー
- 仏領ポリネシア
- グアム
- キリバス
- マーシャル島
- ミクロネシア
- ニューカレドニア
- ニュージーランド
- ニウエ
- 北マリアナ諸島
- パラウ島
- パプアニューギニア
- サモア
- アメリカ領サモア
- ソロモン島
- トンガ
- ツバル
- バヌアツ
な、ながっ!!
ちなみに、これらの国は地図で見るとこんな感じになる

というわけで以上の国には、日本の国籍を持ち、日本のパスポートを持っている人ならほとんど事前の準備なしで入国することができるということになります。
ちなみに日本が国として認めているのは日本をのぞいて195ヶ国、国連が認めている国が193ヶ国です。つまり日本人なら、国際的に認められている国の実に90%以上に簡単にいけるってことになりますね。
日本のパスポートはすごい!なんでみんな持たないの?
というわけで日本は世界180ヶ国の国に簡単に入国できる、「世界でも最強のパスポート」を持つ国の一つになりました。
しかしそんな最強のパスポートだけれど、まだまだ持っていない人も多い。外務省が年末にまとめたレポートによると、2017年末のパスポート発行数は29,765,640 冊で、国民の中でわずか4分の1しかパシポートを持っていないんです。
上のリストを見てもらったら、映画やドラマでしか耳にしたことがない国や、憧れだった国なんかがリストにあったんじゃないでしょうか。日本人に生まれた僕たちは、そういう国に行くのにややこしいビザはいらない。ハードルがめちゃくちゃ低いのです。
せっかく最強のパスポートを持っているのだから、使わないと勿体無い。旅に出ることを一度考えてみるのはどうでしょう?