[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/旅ネズミ顔アイコン.png” name=”ゆーと” type=”l”]どーも。バックパック一つで旅をし始めて4年になるゆーとです。[/voice]
4年前、僕は勤めていた会社をやめ、バックパック一つを背にカナダに向けて旅立ち、国外、国内含めてあちこちに住んでは移動する流れ者の生活をするようになりました。
言ってみれば人生最初にして、最大の断捨離、「家の断捨離」を終えた瞬間とも言えます。
自分が旅だった時以上に、今では日本に住む人たちの間にも、ミニマリストや断捨離と言った考え方は一つの生き方として広がってきているように感じます。
でもそれだけになんか怪しいとか、メリットがわからないとか、病気じゃないかとか色々思う人も多いんじゃないかと思うんです。
モノが溢れるこの時代。日本で会社勤めをしていた自分の家にも多くのものがありました。ストレスを解消できる方法を求めて、とにかく新しいものを欲しがってたからです。でも増えた荷物に反比例するように頭の中はごちゃごちゃになっていたんです。
でも僕は、機内持ち込みだけの荷物でアジアを放浪するようになってから、かつげるだけの食料と荷物を背負って雪の中で眠るような生活を経験してから。自分に必要な物を見極めるという大切さがだんだんとわかってくるようになりました。
これは極端なミニマリストまで行かなくても、誰にでもメリットのあるものなはずなんです。でも、実際何から初めていいかわからない、捨てていいかわからない、と思う人も多いですよね?
というわけで
Contents
断捨離とかミニマリストってなんなの?
まずミニマリストとか、断捨離というのは一体なんなんでしょう。

色々意見はあると思いますが、僕自身は結局のところ似たようなものじゃないかなって思っています。
もともと断捨離っていうのはヨガの行法(修行法)である断業(だんぎょう)、捨行(しゃぎょう)、離行(りぎょう)から名付けられたもの、だそうです。つまりいらないものが入ってくるのを断ち、持っている不要なものを捨てることで、執着心から離れるというところから来ているようですね。
そしてミニマリストっていうのは、自分にとって必要なものにだけ囲まれる生き方。
言ってみれば、物に固執しない感覚である「離」って、ミニマリストな感覚と近いものがあります。結局は同じところを目指していると言っても間違いじゃないと思ってます。
断捨離する時に大事なことって?
そうしたことを実現するのに大事なのが、何が必要なのかを見極めるって段階です。
だから断捨離にしてもミニマリストにしても、ただ考えなしに物を捨てていたらなんの意味もありません。

断捨離っていうのは捨てる時に、自分にとって必要かどうか、を見極めるってことが本来の意味で言う修行です。
まぁ、修行だなんていうと難しそうですけど、「捨てる」ことより、「何を捨てるか考える」ことのほうが大事だと考えても大丈夫です。
「断」つ、「捨」てるって何?
断の目的はいらないもの、必要ないものが入ってくるのを断つこと。そして二つ目の捨とはいらないものを捨てるってことです。
いらないものっていうのは、別の言い方をすれば「必要じゃないもの」。
要するに「断」にしても「捨」にしても、「必要じゃないもの」を持たないようにして、「必要なもの」だけ持つようにする過程なわけですよね。
必要なものってなんなの?
じゃあ、一体何が必要なものは何かっていうと、まず生きるためにどうしても必要なものっていうのがありますよね。
服とか、食べ物とかそういう、「生きる」ために必要なものです。
こういうものって、一週間過ごせるものがあれば、なんだかんだ間に合います。一週間もすれば爪も伸びるから、爪切りも必要になるし、髭剃りもいる。だけど一週間生きるのに必要なものがあれば、一ヶ月、1年とルーティンさせていくことは可能なのです。
でも、人間って食べて寝るだけじゃないですよね。僕が思うのは
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/12/旅ネズミ顔アイコン.png” name=”旅ねずみ” type=”r”]「生きる」のに必要なものだけが、必要な物じゃないよ[/voice]
ってことなんです。だって生き物として生きるために必要な物だけにしちゃったら、それってもはやただの「サバイバル」じゃないですか。何もないガランとした部屋で、ただ食べて寝るだけとかは僕は嫌。どうせサバイバルするなら雪に穴掘ったり、テントで寝たりしたい。その方が楽しいもの。
人間、他の人にとって必要なくても、自分が自分らしく生きるためには必要なものっていうのがあるはずです。
僕は旅生活だから、おしゃれな服はいりません。でもカメラはドローンは持ち歩いています。重いのに。
これって旅先で生きるのに、絶対必須じゃないですよ。でも僕には大事。だから持つ。
でも、そんなの持つくらいなら、おしゃれな服のほうがいいって人もいるわけですよね。このように必要なものはみんな違う。

ほら。スナフキンってキャラ知ってます?ムーミンの旅人キャラのあいつ。楽器持ち歩いたりしてるでしょ?あのギターって「生き延びる」ためには絶対いらない。
でも「自分らしく心豊かに生きる」ためには大事なのです。
減らすことに固執しないこと
「断」にしても「捨」の目的は、持ち物を振り分け、実際に捨てていくことを通して、自分にとって何が大事か知る過程だと言ってもいいです。
ものがなくなった状況を我慢するのでも、後悔を残すってわけでもなくて、自然にその状況を受け入れるってわけ。
その点で言えば「何が何でも捨てなくちゃ!!」って極端に荷物を減らすことに固執している人も、本質からずれちゃっているんじゃないか?って思います。
物を減らすというメリット以上に、減らすことに固執している。これってやっぱりモノに固執していることに変わりがないと言えるからね。

断捨離を成功させるたった一つのコツ
そうは言っても、自分に何が大事なのか。最初はわからないってことも多いですよね。
何がいらないのか、簡単に見極める方法は一つあります。
自分の過去の行動を思い出して、過去一週間に触らなかったものは必要じゃないものです。
過去の2週間に思い浮かべなかったことは「したいことじゃない」です。
まずはそこから、初めて徐々に自分に大事な物を見極めていくことが大事なんです。
「離」とはなにか
「断」で自分にとって本当に必要なものだけが手元に入ってくるようになり、「捨」の過程では持ち物を振り分けました。
この過程がうまくいっているようであれば、今心の中には後悔も、我慢もないはずです。
だって、今こうして周りに残っているのは、自分にとって大事なこと。したいものだけなはずだからです
「離」を得るためにはモノと一緒に執着芯をも捨てること
逆に言えば手離してから「やはりあれを残しておけばよかった。でも新しくは買えないから我慢しよう」となってしまっているのなら、これは「断」も「捨」もうまく行かなかったってことです。
モノを捨てる時には自分の心もしっかり見つめて、捨てたモノに気持ちが残らないかどうか、しっかりを考える必要があるんですね。
まとめ
今の世の中。欲しければ何でもすぐに手に入る時代になりました。
多くのモノを持つ、高価なモノを持つということは、一見豊かで便利なことのようにも思えます。しかしそれはその一方で、モノに自分の体も精神をも縛られてしまうことを意味します。
自分とモノの関わり方を見つめなおすことは、自分を知ることでもあります。
断捨離とは何もかもモノを捨てることでも、自分に我慢を強いることでもありません。
大事なのは、自分の内面を見るめることで自分にとって何が必要なのか見極めることにあるのです。