ベトナムに1月滞在したら、5万円以下で済んじゃいました。
旅行などをしようと思った時に、「物価ってどのくらいするんだろう?」「お金どんくらい持ってけばいいのかな?」というのは誰でも気になりますよね?
最近ベトナム旅行がなにやらあつーい注目を浴びている理由も、おそらくは
ベトナムの物価って超安いよ
なんて話を聞くことが多くなったからなんじゃないかなって思います。実際僕がベトナムに滞在していた時にかかった費用を思い出してみても宿代、食費、移動費等すべて込みで5万円以下ですんでいる月も少なくありません。
しかし、こう安いと聞くと
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/08/max16011508-2_TP_V.jpg” name=”疑っている男性” type=”r”]んな、なまら安いって言ってホントだべかー?嘘ついてんじゃないのぉ?[/voice]
と思う人や、
[voice icon=”https://www.tabigurashi.com/wp-content/uploads/2017/08/tsuchimoto0I9A6494_TP_V.jpg” name=”疑り深い女性” type=”l”]ちょっと!安い安いって具体的な話なしで煽らないでください![/voice]
と思う人もいるはず。
ベトナムは近年物価は上昇傾向にはありますが、それでもまだまだ安い国。というわけで自分が6ヶ月以上かけて、ベトナム各地で旅暮らしをしてきた経験を踏まえてベトナムの物価がどの程度なのか、見て行きたいと思います。
Contents
ベトナムは一月5万円で滞在できるくらい物価が安いって本当?
よくベトナムの物価の安さを説明する話として、ベトナムは1月5万円で生活できるなんて言いますよね?
じゃあ、それって実際どうなのかと言えば…
本当です。
僕がベトナムに滞在したのは、企業の駐在員などとしてではなく、北から南まで移動しながらの半旅行、半滞在だったわけですが、1月にかかった予算としては、だいたい
- 宿泊費 15000円~2万円程度
- 飲食代 20000円〜2万5千円程度
- 交通費 5000円〜10000円
- 通信費 450円
- その他
の範囲で済ますことができました。
合計でいうと安い時には一月4万円ちょっとで収まってますし、日本から来た友人と共に行動している時などは6万くらいになることもありました。
ただ平均すれば概ね5万円程度で収まっています。自分のような旅のスタイルの人ならば、1月いても5万円で抑えるのは難しいことではないというのが実感でした。
安いのは地元向けを使っているから?
当時の自分の旅行スタイルがどのようなものかと言うと、基本的にはドミトリーという他の人と相部屋になる部屋に泊まり

ご飯もローカル向けのレストランでベトナム料理を食べることが多かったためにこのくらいの値段で済んでいるというところはあります。
観光価格と地元価格の値段差が大きいベトナムでは、観光客向けのレストランや、ホテルに泊まれば滞在費用は多少引き上がります。
宿泊費 15000円~2万円程度
特に安く済んでいるなー、と自分でも驚くのがこの宿泊費の部分。
だって一月15000円ですよ?すごくないですか。
だだ僕がベトナム滞在のほとんどを、一晩500円ほどのドミトリーに宿泊したから。個室のあるホテルの部屋などに泊まろうとすれば、1000円程度は出す必要があります。
安く泊まるならドミトリー
ドミトリーは共有スペースでの情報交換や交流が盛んな、バックパッカーに人気の宿。
安い宿からだと6万ドン代(300円代)程度から見つけることができるので、節約をしたい人ならこのタイプがオススメ。
ただ安かろう悪かろういうわけでもなく、高級ホステルになってくると、同じ価格体の安価なホテルよりも設備やセキュリティはいい、なんてこともあります。
ただ見知らぬ人と同じ部屋で寝ることになるので、そこがネック。
プール付きのホテルで3000円?
同じ部屋に他人がいるのは無理という人はホテルに泊まる必要があります。ホテルの部屋は1000円くらいから見つけることができますが、あまり安い部屋はセキュリティの不安があるので、1500円以上の部屋を考えておくのが良さそう。
3000円も出せば都市部でも3つ星。リゾート地でも

こんなビーチが近くにあって

こんなプールがついた。

こんな部屋のホテルの部屋でも、季節や日にを選べば一晩2200円。普段でもだいたい3000円ちょっとで泊まれたりするので、やっぱりベトナムの物価はやはり安いと言えそうです。
個室のある安宿だとニャギと呼ばれる地元向けのモーテルがあったりするのですが、安い代わりにリスクが高いのでここでは割愛。
興味がある人はこちらの記事をどうぞ
ベトナムでの宿泊費目安
ベトナムでの宿泊費がどのくらいかかるか、を簡単にまとめるとこんな感じ。
ホステル (ドミトリールーム) | 300円〜1250円 |
ホテル (個室) | 1000円〜70000円(5つ星ホテル) |
ニャギ(個室・地元民向けモーテル) | 400円〜1500円 |
飲食代 2万円〜2万5千円
ベトナムの宿にはキッチンがあるところはほとんどないので、食事は100%外食。自分の場合は特に地元向けのレストランで食べてます。
自分の場合は地元向けのレストラン一食3万ドン(150円)を食べることが多く、たまーにハンバーガーなどの外国料理や、バンミーなどを食べるくらい。
ベトナム料理の値段はどのくらい?
ベトナム人向けのレストランは、ご飯と複数のおかずがセットになった一皿定食でだいたい3万ドン(150円)くらい。中でももっとも安かったのはフエで出会った豆腐定食で一皿なんと18000ドン(90円)

外国人向けのレストランだと、同じような料理でも高くなる傾向があって

サパで食べた豆腐定食は4万ドンと、量は少なくて値段は2倍。
地元向けのレストランも、外国人向けのレストランも質は対して変わりませんが、メニューがある店ならぼったくられることが少ないので値段の代わりに安心を買うという面があるかも?
地元向け店舗 | 観光客向け店舗 | |
ベトナム料理定食 | 2万ドン(100円)〜5万ドン(250円) | 5万ドン(250円)〜20万ドン(1000円) |
フォー | 8000ドン(40円・屋台)〜3万ドン(150円) | 4万ドン(200円)〜10万ドン(500円) |
バンミー | 5000ドン(25円)〜1万ドン(50円) | 2万5千ドン(125円)〜5万ドン(250円) |

ベトナムでの外国料理の値段
ベトナム国内にもロッテリアがあったりして、だいたいセットで7万ドン(350円くらい)から売っていて、たまに食べることがありました。
このように外国料理は基本的に外国人向けの値段がされていることが多く、そうした店はハンバーガー一つで15万ドン(750円)から30万ドン(1500円)など日本とほとんど変わらない値付けをされているところも多いです。
ベトナムでの日本食の値段は?
ハノイやホーチミン、ダナンなどの都市に行くと、日本食レストランも多くあります。日本食レストランは、基本的には日本企業の駐在の人や、ベトナム人でも高所得者層を狙っているので、お値段はベトナム料理に比べればやはりお高め。
ベトナムでの価格 | |
定食 | 1人前 15万ドン(750円)〜 |
ラーメン | 70000ドン(350円)〜15万ドン(750円) |
ラーメンセット | 12万ドン(600円)〜20万ドン(1000円) |
焼肉 | 1人前 30万ドン(1500円)〜 |
日系居酒屋 | 1人前 50万ドン(2500円)〜 |

コーヒー、水などの飲み物
ベトナムでは水道水は飲めません。
そのためホテルに浄水機がある場合はともかく、付いていない場合はペットボトルの水を買わなければいけません。
僕の場合も大きいボトルで1日一本は飲んでいました。
水はスーパーなどで買うと、小さいボトルが5000ドンで、大きいボトルが1万ドンという値付けがされていますが、小さい店で買うと少し上乗せされて請求されることもあります。
ベトナムと言えば、ベトナムコーヒーで有名ですが、これも結構地域や地元向け、チェーン店、観光客向けなど店によって値段が結構変わります。
中部・南部ベトナム人向けの喫茶店 | 5000ドン(25円)〜15000ドン(75円) |
北部のベトナム人向け喫茶店 | 15000ドン(75円)〜25000ドン(125円) |
高級コーヒー店 | 25000ドン(125円)〜 |
スターバックス等のコーヒーチェーン | 29000ドン(145円)〜 |
コーヒーは豆を栽培している南部や中部域の、地元向けコーヒーショップに行けば25円という破格の値段でベトナムコーヒーが飲めます。
チェーンや高級店は別に豆の質が高いというわけでないですね。
交通費
ベトナムの公共交通機関はあまり発展しているとは言えません。ホーチミンやハノイなどの都市であれば公共バスなどがありますが、それ以外の場所ではタクシーやバイクタクシー。もしくは自分で自転車やバイクを運転するしか選択肢がないこともあります。
バスなども公共交通機関とタクシー、バイタクの価格差は大きくハノイ・ノイバイ空港から旧市街への移動で比較するとタクシーが安い会社で13万ドン(700円)ほどかかるのに対し、バスだと7000ドン(35円)程度です。
タクシー、バスなどの料金
- タクシー 初乗り 10000ドン 1キロごと10000ドン
- バイタク 1キロごと5000ドン
- バス 5000(25円)~7000(35円)ドン
- 高速バス ホーチミン→ハノイ 60万ドン(3000円)
- 高速バス ハノイ→ラオカイ(サパ) 25万ドン(1250円)
- 高速バス ハノイ→ダナン 30万ドン(1500円)

タクシー、バイクタクシーはぼったくりなどが多いです。特に流しの40、50代のドライバーは質が悪いことが多く注意が必要。
都会の場合、一番安全なのは、ウーバーやGrabと行ったアプリを使ってタクシー、バイクタクシーを呼ぶこと。流しのドライバーを捕まえる場合でも、緑の服を来たGrabという会社の若いドライバーを捕まえれば、比較的にぼったくりをされずにタクシーを使うことができます。

自分で運転する場合
- レンタル自転車(1日) 30000ドン(150円)〜
- レンタルバイク(1日) 10万ドン(500円)〜
- バイク駐輪場 5000ドン(25円)
- オートマバイク満タン給油 50000ドン(250円)
その他の物の値段
旅行に来た人の場合お土産を買う人は多いでしょう。人気なのはベトナム雑貨と、日本も持って帰れるベトナム料理のインスタントなどでしょうか。
- ベトナム小物 3万ドン(150円)〜
- 少数民族系財布 3万ドン(150円)〜
- 少数民族バッグ 5万ドン(250円)〜
お土産品は価格はあってないようなもの、観光客向けには特にぼったくりが多い分野です。人の良さそうな人から10倍以上ふっかけられることも少なくありません。露天で10万ドンを超えて来たらぼったくりの可能性が高いです。
インスタント系は個人商店よりBig Cなどのスーパーで買うのが安いので、そちらで買うことをオススメします。
- インスタントヌードル 3000ドン(15円)〜
- インスタント・フォー 5000ドン(25円)〜
- インスタントベトナムコーヒー(20袋入り) 5000ドン〜
衣服
ベトナムに来てみたら、気候が予想と違っていたり現地と違っていたりいて現地で服を買うことがあるかもしれません。僕も北部の街サパを訪れた際には、予想より寒く現地で服を購入せざるをえなくなったことがあります。
実はベトナムの女性は手先が器用と言われて言われていて、ベトナムは世界的に縫製大国として知られています。大手メーカーでベトナムに進出している企業も少なくなく、本物の横流し、フェイク、独自メーカーなど高性能なものから粗雑なものまでかなりの種類が売られています。
靴下(1ペヤ)
- 露天・ベトナム人向け店舗 格安品 5000ドン(25円)〜
- 露天・ベトナム人向け店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 1万ドン(50円)〜
- 観光向け高級店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 5万ドン(250円)〜
下着
- 露天・ベトナム人向け店舗 格安品 10000ドン(25円)〜
- 露天・ベトナム人向け店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 2万ドン(100円)〜
- 観光向け高級店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 10万ドン(500円)〜
Tシャツ
- 露天・ベトナム人向け店舗 格安品 30000ドン(150円)〜
- 露天・ベトナム人向け店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 5万ドン(250円)〜
- 観光向け高級店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 15万ドン(750円)〜

ジャケット
- 露天・ベトナム人向け店舗 格安品 10万ドン(500円)〜
- 露天・ベトナム人向け店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 15万ドン(750円)〜
- 観光向け高級店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 30万ドン(1500円)〜
ズボン
- 露天・ベトナム人向け店舗 格安品 750万ドン(500円)〜
- 露天・ベトナム人向け店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 15万ドン(750円)〜
- 観光向け高級店舗 高級メーカー(フェイク・横流し) 30万ドン(1500円)〜
服の場会、露天はもちろん比較的綺麗な店であっても、出どころ不明なフェイク、非正規品のような商品が扱われていることも少なくありません。
この場合、初めから高級品の値付けを行っている店舗より、価格交渉の聞く露天のほうが同じ物を安く買えるということもあります。
スーツ(オーダーメイド)
物価の安さを生かしてスーツのオーダーメイドというのもいいかもしれません。
ホイアンのテイラーではカシミア製のスーツを5百万ドン(2万5千円)程度から作ることができます。
ベトナムには世界中の縫製工場を引き受けるほど、手先の器用なテイラーが揃っています。
オーダーメイドのスーツが2万円台とは驚きですよね。
床屋・ヘアサロン
ベトナムに来て髪を切ろうという人も少ないかもしれませんが、長期滞在している人ならばお世話になるかもしれない床屋やヘヤサロン
- ベトナム人向け床屋 2万ドン(100円)〜
- ベトナム人向けヘヤサロン 5万ドン〜
- 外国人ヘヤサロン 20万ドン〜
価格は技術や、店によって完全に異なるので、一概には言えません。ただ際立って安いのはベトナム人男性向けの床屋。2万ドン程度から髪を切ることができます。
ただこういう店の場合、彼らはベトナム人男性にメジャーなツーブロックにすることくらいしかできません。普通に切った場合は、金正恩みたいな髪型にされますので、男性でも女性向けサロンか、外国人向けの店に行ったほうが無難かもしれません。
ベトナム物価の基礎知識
ベトナムの物価は以下のような順序になっていました。
ベトナムどういう地域の物価が高いのか
サパ、ダラットなど観光地=ハノイ・ホーチミンなどの大都市の観光客向け地区>大都市圏から遠い田舎街>大都市の非観光客向け地域>都市からさほど遠くない田舎町
ベトナムは観光客向けの料金と、ベトナム人向けの料金の価格さが大きく、観光地の観光客向け商店の場合、物価は日本と比べて1、2割安い程度。
流通の悪いベトナムでは、必ずしも田舎であるから物価が安いというわけでもなく、ど田舎にくるとむしろ価格が上がるケースもあります。
ベトナムの地域による物価差について
北部>南部>中部
首都ハノイを含む北部ベトナムとホーチミンのある南ベトナムを比べると、北部が若干値段が高く、ダナンなどのある中部地域は他の地域と比べても物価が安いです。
まとめ
ベトナムは物価が安いという大方のイメージと同じく、とにかく安いものが多いです。
宿泊費や食事代などは1日合計しても1000円を切ることもあったりして、安く生活したい人には最高。
よく言われる1月を5万円で過ごすということも、特に派手にお金を使う人でないなら噂通り実現できそうな感じ。
短期の滞在の人なら、一晩の宿の値段をあげてかなり豪華なホテルにも格安で泊まることもできますし、長期滞在の人であればさらに安い値段で家も借りることができるので、さらに予算を抑えられるはず。
短期旅行の人にも、長期滞在の人にもベトナム大注目になりそうです。